乾式工法を採用しない理由は?

乾式工法を採用しない理由は?

乾式工法はタイル等の外壁材を貼るための外断熱工法で、「断熱材を固定したコンクリート躯体」と「タイルを貼った外壁」の間に5~10mm程度の通気層を設けます。ココプラネットが乾式工法を採用しない理由は、この空気層の空間にあります。というのも、万が一火事が起きた際に、通気層から酸素が入り込み、燃焼性が高まる可能性が高いと考えるためです。この工法は可燃性のある石油系断熱材を貼っていることが多く、万が一、火事によって断熱材が燃えてしまった場合、消火に手間取ることも考えられます。

また、乾式工法は使用する金物や部材が多く、コストが高いことも採用を見合わせている理由のひとつです。さらに、断熱材や外壁を支えるためにコンクリートから出ている支柱が「熱橋(ヒートブリッジ)」になる可能性もあるほか、支柱が錆びてコンクリートに悪影響を及ぼすことも懸念されます。かなりの重量となるタイルを支える躯体には、少なからず負担がかかっていることも考慮しなければなりません。

通気層を設けなくても、透湿性のある外断熱材を使用し、接着剤、モルタル、ベースコート、塗装材などは水蒸気を透過する透湿性のある材料を使用すれば、湿気の問題は起こりません。

湿式外断熱工法でもタイルを貼ることが可能な断熱材も多数ございますので、ご希望の際はお問い合わせください。