相続税対策として、テナントビルやオフィスビルなど不動産を購入して相続税の評価額を落とす方法がとられることがありますが、その中でも、東京の一棟マンションの購入がおすすめです。
■東京23区なら家賃下落リスクが小さい
日本の人口の減少が問題となる中、地方では人口が流出し、東京への人口流入が続くことが見込まれています。若年層の割合が全国平均を超えていることに加えて、大学が都心回帰の流れとなり、留学生の数も増加傾向にあります。未婚化や晩婚化が進み、東京の単身者向けの賃貸物件のニーズは今後も高いことが予想されるのです。
事業収支をみるうえで、築年数の経過とともに家賃が下落し、空室が増えることは大きなリスクです。しかし、東京23区内にエリアを絞って一棟マンションを購入すると、需要が安定していることから、空室や家賃下落のリスクを比較的抑えることができます。
また、東京23区内の物件でも家賃単価の高い都心部では、上場企業勤務者など安定した収入があり、多少家賃が高くても通勤時間を短縮したい人が入居者となることが多く、家賃の不払いリスクも軽減されます。
一方、地方では働き口が少なく、若年者の人口の流出によって高齢化が進み、単身者向けの賃貸需要は落ち込み、空室のリスクが高まるとみられています。
また、一棟マンションを売却しようとしたときも、東京の都心部の物件は流動性が高く、郊外と比べて短期間で買い手がつきやすいのも特徴です。
■ワンルームマンションを買う場合の注意点
ワンルームを買う場合、相場の家賃より10%ほど高くし、利回りをよく見せかけることが多く、利回りが4%台前半(実質利回り3.9%)という物件が少なくありません。
一棟マンションは、分譲マンションを区分所有して貸すよりも、利回りが高い傾向にあり、東京で一棟マンションを購入することはメリットが大きいです。
■東京の一棟マンションならローリスクハイリターン
東京の一棟マンションが相続税対策として購入できるのは、資金力のある人に限られています。空室リスクの低い東京23区内であれば、相続税対策としてだけではなく、投資としてのリターンが見込めます。一棟マンションは高い買い物ですが、株式のように0やマイナスになることはありません。投入した資金を回収したあとも、メンテナンスしていれば古くなっても賃貸の見込める建物が使えて、土地が残ります。東京の一棟マンションは投資としての魅力も十分にあります。